NEW CHITOSE AIRPORT PITCH 2023 参加プロジェクト
総勢5つのピッチ
参加プロジェクト発表!
新千歳空港国際アニメーション映画祭では、これから制作する(もしくは現在制作中の)プロジェクトについてプレゼンテーション機会を創出する「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH 2023」を開催します。
このたび、日本国内で活動する作家たちによる、総勢5つの「これから」の意欲的なプロジェクトが揃いました。構想中または制作中の作品についてのプレゼンテーションを聞くことができる数少ない機会です。一般観客の皆さまはもちろん、プロデューサーまたは共同制作する作家との出会いを求める皆さまはぜひお集まりください!
なお、本プログラムの最後に、映画祭事務局が独自の観点から特に評価する1つのプロジェクトに対して、「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH AWARD」として副賞30万円を授与します。昨年はVtuber「ぽぷろい放送局」が受賞し、今年9月にプロローグ動画を公開しました。
アワードプロジェクトは今後、映画祭でのトークへの参加や、作品公開の機会を設けるなど、メリットとなるようなサポートをしていきます。
私の横たわる内臓
登壇者 :副島しのぶ
日本の民間信仰である胎内潜りと、その霊性的な空洞世界を舞台にした立体アニメーションの映像詩。日本語の「胎内」は子宮を指すだけでなく、仏像内部の空洞をも意味しており、そこはあらゆる生命体の始まりの場所であり、死後の安楽地のような、神秘的でどこか暗い、無限の空白が存在している。そこでは生物と物質の境界線は溶解し、外界と内界は絶えず反転し続ける。本作は劇場及び映像インスタレーションとして発表予定。
KNOCK KNOCK(仮)
登壇者 :Kazune H Urano
アニメーション×現代音楽×劇場公演×バレエ。 メンバー全員が作曲家や演奏家で構成された制作チームで送る、 アニメーションとライブ演奏の劇場体験型総合芸術。 北海道の森の動物たちを中心に童話的な雰囲気で彩られる現代の寓話をモチーフに、アディソンの物語は進んでゆく。 絵本に慣れ親しんだ親子連れ、 インスタレーション含む総合芸術に興味がある層、 バレエファンや音楽芸術に興味がある層が今回のターゲット層である。
寒山拾得
登壇者 :山田遼志
美術史学者の辻惟雄によって、奇想の系譜と位置づけられている寒山拾得をテーマに、東アジアの禅思想をベースにした作品制作を進めています。二人は普賢菩薩、文殊菩薩の生まれ変わりとされ、脱俗した生活を送り現世をあざ笑います。彼らの奇行をこと細かく描き、その脱俗の境地を探りたいと思っています。
蝶
登壇者 :オウ セイ
短編アニメーションで“自己同一性”の問題を反映し、具象的に表現する。現在、20~30代の若者たちには複雑なストレスで自分自身というものがわからなくなっている人が多いと思うので、自己存在の意味を彷徨っていた「生命体」の物語を通して、未来を迷って“自己同一性”を探し求めいる若者たちにアイデンティティの共感と力を与える。
Breath of the City(仮)
登壇者 :白珠ケケ
東京の街の移り変わる瞬間をストップモーションで撮影し、街が呼吸する瞬間を映像として切り取る。この街で生きづらさや孤独を抱えながら生きるサバイバーの声を組み合わせたインスタレーション映像作品を制作する。小さな空間内で鑑賞することで、当事者の声を自分たちの身近なものとして感じてもらいたい。