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特集上映:
トメック・ポパクル
本映画祭のコンペティション短編部門で二度のグランプリを受賞した、ポーランドを代表するアニメーション作家トメック・ポパクル。本プログラムでは国際審査員として来場したポパクル氏の作品特集をお送りします。
「ポパクル氏の作品は実写映像を元にしたロトスコープを駆使しながら、研ぎ澄まされた超現実的で繊細な感覚を拡張させて、観る者に感動を与えてくれる。それは常に現代の人間の心に突き刺さってくる問題提起でもある。」(名誉委員長 古川タク)
『Ziegenort』
海辺の村に住む漁師の父親は10代の息子に漁師の仕事を教え込んでいた。内向的な少年は初めて厳しい競争に立ち向かう。初めて見る世界は警戒すべき兆候と興味深い観察に満ちあふれ、少年を恐れさせる。
『Black』
『黒』は地球上で突如として起きた核戦争によって宇宙ステーションに閉じ込められた宇宙飛行士2人の話である。そこにはかつて3人目の宇宙飛行士がいたのだが、唯一の緊急カプセルで一人で逃げてしまった。2人は地球との交信手段を失い、基地と接触を試みるあらゆる試みは返答なしに終わる。2人にできることは、今となっては地表で起こる核爆発を眺めること、そしてなんとか二人で生き延びようとすることのみである。
『Acid Rain』
東ヨーロッパ。陰鬱な村から逃げた10代の少女は、橋の下で新しい友人に出会う。
『The Moon』
一方では黙示録であり、他方ではいつもの日のように感じられる。目に見えない層で、何か異様なものが脈打っている。
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