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映画:マイマイ新子と千年の魔法
芥川賞作家・髙樹のぶ子の自伝的小説「マイマイ新子」を原作に、片渕須直監督とマッドハウスが制作し、2009年に公開された長編アニメーション。公開後、上映存続を訴えた署名などを通じて1年近くのロングランになりました。多くのファンに愛されたロードショウから14年。本作に登場する想像上の少女である諾子(なぎこ)と、片渕監督が現在制作中の『つるばみ色のなぎ子たち』とのつながりを想像しながら、今一度この名作を映画館でお楽しみください。
ストーリー
ゆったりとした自然に囲まれた山口県防府市・国衙。
平安の昔、この地は「周防の国」と呼ばれ、国衙遺跡や当時の地名をいまもとどめている。
この物語の主人公は、この町の旧家に住み、毎日を明るく楽しく過ごす小学3年生の少女・新子だ。
おでこにマイマイ(つむじ)を持つ彼女は、おじいちゃんから聞かされた千年前のこの町の姿や、そこに生きた人々の様子に、いつも想いを馳せている。
彼女は“想う力(ちから)”を存分に羽ばたかせ、さまざまな空想に胸をふくらます女の子であり、
だからこそ平安時代の小さなお姫様のやんちゃな生活までも、まるで目の前の光景のようにいきいきと思い起こすことができるのだ。
そんなある日、東京から転校生・貴伊子がやってきた。
都会とは大きく異なる田舎の生活になかなかなじめない貴伊子だが、好奇心旺盛な新子は興味を抱き、
お互いの家を行き来するうち、いつしかふたりは仲良くなっていく。
一緒に遊ぶようになった新子と貴伊子は同級生のシゲルや、タツヨシたちとともに、夢中になってダム池を作る。
そして、そこにやってきた赤い金魚に、大好きな先生と同じ「ひづる」と名前をつけ、大切に可愛がるようになる。
やがて新子たちは、学校が終わるとこのダム池に集まって過ごすようになっていた。
しかし、ふとしたことから「ひづる」が死んでしまい、それを機に仲間たちとの絆も揺らぎ始めていく。
そんななか、新子は「ひづる」そっくりの金魚を川で見かけたという話を聞き、貴伊子や仲間たちと金魚探しを始めるのだった。
そして、みんなの心が再びひとつになりかけたその時……。
作品情報
監督:片渕 須直
2009 | 日本 | 1:34:00 | 日本語音声
公式サイト:https://www.mai-mai.jp/
© 髙樹のぶ子・マガジンハウス/「マイマイ新子」製作委員会
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