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爆音上映:オオカミの家
チリの二人組監督による初長編『オオカミの家』が凱旋上映。
今、日本を席巻する脅威の話題作『オオカミの家』は、2019年に本映画祭コンペティション長編部門に入選し、ジャパンプレミアとしてクリストバル・レオン監督がチリから来場されました。本作は世界10カ所以上の美術館に実寸大セットを組んで制作。その過程をエキシビションとして公開する手法で完成させています。全編ワンシーン・ワンカットで空間が変容し続ける“異形”のアニメーション。爆音上映で没入を!
(※本プログラムでは短編作品『骨』の上映はございません)
ストーリー
美しい山々に囲まれたチリ南部のドイツ人集落。“助け合って幸せに”をモットーとするその集落に、動物が大好きなマリアという美しい娘が暮らしていた。ある日、ブタを逃がしてしまったマリアは、きびしい罰に耐えられず集落から脱走してしまう。逃げ込んだ一軒家で出会った 2 匹の子ブタに「ペドロ」「アナ」と名付け、世話をすることにしたマリア。だが、安心したのも束の間、森の奥から彼女を探すオオカミの声が聞こえはじめる。怯えるマリアに呼応するように、子ブタは恐ろしい姿に形を変え、家は悪夢のような禍々しい世界と化していく……。
爆音上映とは 爆音監修:樋口泰人(boid主宰)
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爆音上映とは、一般的な映画館の音響設備に音楽ライブ用の音響機材を付加して、音を増幅し、大音響で上映を行います。「爆音」といっても、ただ音を大きくするだけではありません。作品ごとに、どのような音響作品であるのかを考えて繊細な音の調整を行い、会場の音環境に合わせてオペレーションします。音とともに視覚が変容し、音に包まれることを目指す音の探求こそ、爆音上映の醍醐味。新たな発見の旅を一緒に体験しましょう。
爆音監修: 樋口泰人(映画・音楽評論家、爆音上映プロデューサー)
作品情報
監督: クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ
2018|チリ|1:14:00|スペイン語・ドイツ語、日本語字幕
© Diluvio & Globo Rojo Films, 2018
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