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今年29回目を迎える学生CGコンテストにパートナー団体として初めて参加しております。2月22日(木)に行われた受賞作品発表式「CGC29 Meeting」にて、菅野歩美さんの作品『明日のハロウィン都市』にパートナー賞「NEW CHITOSE GENIUS 賞」を授与しました!
副賞として、新千歳空港内のお土産店からセレクションした「北海道ギフト詰め合わせセット」をお送りします。
学生CGコンテスト 公式サイト ☞ https://campusgenius.jp/2023/
『明日のハロウィン都市』は、再開発中である渋谷の「過去と未来」をテーマに考察された映像インスタレーション作品です。作品概要、アーティスト情報および授賞コメントは以下をご覧ください。参加させていただき、ありがとうございました。
《作品概要》
かつてここは沼だった。陸地が形成されてからも、闇市などが集まる混沌とした場所であった。現在の都市開発において無秩序は積極的に排除される。開発において邪魔になる都市の無秩序は、その土地に経済的利益を生まない存在であり、妖怪に例えることもできる。「渋谷ハロウィン」もそのひとつだ。渋谷ハロウィンは2015年頃から爆発的に人が集まるようになった。その混沌さは、祭りが発生していく過程そのものだ。長い年月を経て、このような祭りが変化を繰り返しながらも伝承されていったとしたら、どんな街が現れるのだろうか。本展は「ハロウィンが伝承と化した未来の渋谷」を、スクランブル交差点にある未来の定点カメラから覗き見る、というテーマのもと構成される。
《アーティスト情報》
菅野歩美
1994年東京生まれ、東京藝術大学大学院博士後期課程在籍中。どこの土地にも存在する、土地にまつわるフォークロアがなぜ人々によって紡がれてきたのか、その背後にある歴史や個人の感情を考えながら映像インスタレーションを制作している。主な展覧会に『Study:大阪関西国際芸術祭「無人のアーク」』(うめきたSHIPホール、大阪、2023)、『GEMINI Laboratory Exhibition: デバッグの情景』(ANB Tokyo、東京、2022)、『News From Atopia / アトピアだより』(コートヤードHiroo、東京、2022)など。
公式サイト ☞ https://ayumikannno.myportfolio.com/home
Instagram ☞ https://www.instagram.com/ayumikanno/
《授賞コメント》
新千歳空港国際アニメーション映画祭では、アニメーションを多角的な視点で紹介することを特徴としており、これまでもインスタレーション作品や、インディーズゲームの中のアニメーションも積極的に紹介してきています。映画祭も昨年で10年を迎えましたが、「アート&ニューメディア部門」「ゲーム&インタラクション部門」では初めて知る若いアーティストが多く、大きな喜びを感じています。せっかくのパートナー賞ですので、ぜひ私どもの映画祭のことも知っていただきたい、参加していただきたいという意図を込めて積極的に選ばせていただきました。
「NEW CHITOSE GENIUS賞」をお送りする『明日のハロウィン都市』は、ゲームエンジンを使った魅力的な3DCGビジュアルと、思わず目を向けてしまう音楽によって、「あり得たかもしれないもう一つの渋谷」に親しみをもって誘い込む。一見混乱し荒んだような光景でありながら、人々は特に脅威にさらされることなく、思い思いに過ごしているような楽しさもあります。利便性を追求した都市にあるおあつらえ向きの水場などではなく、唐突にほとばしり、この世界にコントロールできない奇妙な豊かさをもたらす水の描写も秀逸。作家の言葉を借りていうと「なんだか悪くはない」――広場なき東京へのカウンター的な姿を見せる、アニメーションの強くフレッシュな手腕を感じました。
(映画祭チーフディレクター 小野朋子)
副賞として、新千歳空港内のお土産店からセレクションした「北海道ギフト詰め合わせセット」をお送りします。
学生CGコンテスト 公式サイト ☞ https://campusgenius.jp/2023/
『明日のハロウィン都市』は、再開発中である渋谷の「過去と未来」をテーマに考察された映像インスタレーション作品です。作品概要、アーティスト情報および授賞コメントは以下をご覧ください。参加させていただき、ありがとうございました。
《作品概要》
かつてここは沼だった。陸地が形成されてからも、闇市などが集まる混沌とした場所であった。現在の都市開発において無秩序は積極的に排除される。開発において邪魔になる都市の無秩序は、その土地に経済的利益を生まない存在であり、妖怪に例えることもできる。「渋谷ハロウィン」もそのひとつだ。渋谷ハロウィンは2015年頃から爆発的に人が集まるようになった。その混沌さは、祭りが発生していく過程そのものだ。長い年月を経て、このような祭りが変化を繰り返しながらも伝承されていったとしたら、どんな街が現れるのだろうか。本展は「ハロウィンが伝承と化した未来の渋谷」を、スクランブル交差点にある未来の定点カメラから覗き見る、というテーマのもと構成される。
《アーティスト情報》
菅野歩美
1994年東京生まれ、東京藝術大学大学院博士後期課程在籍中。どこの土地にも存在する、土地にまつわるフォークロアがなぜ人々によって紡がれてきたのか、その背後にある歴史や個人の感情を考えながら映像インスタレーションを制作している。主な展覧会に『Study:大阪関西国際芸術祭「無人のアーク」』(うめきたSHIPホール、大阪、2023)、『GEMINI Laboratory Exhibition: デバッグの情景』(ANB Tokyo、東京、2022)、『News From Atopia / アトピアだより』(コートヤードHiroo、東京、2022)など。
公式サイト ☞ https://ayumikannno.myportfolio.com/home
Instagram ☞ https://www.instagram.com/ayumikanno/
《授賞コメント》
新千歳空港国際アニメーション映画祭では、アニメーションを多角的な視点で紹介することを特徴としており、これまでもインスタレーション作品や、インディーズゲームの中のアニメーションも積極的に紹介してきています。映画祭も昨年で10年を迎えましたが、「アート&ニューメディア部門」「ゲーム&インタラクション部門」では初めて知る若いアーティストが多く、大きな喜びを感じています。せっかくのパートナー賞ですので、ぜひ私どもの映画祭のことも知っていただきたい、参加していただきたいという意図を込めて積極的に選ばせていただきました。
「NEW CHITOSE GENIUS賞」をお送りする『明日のハロウィン都市』は、ゲームエンジンを使った魅力的な3DCGビジュアルと、思わず目を向けてしまう音楽によって、「あり得たかもしれないもう一つの渋谷」に親しみをもって誘い込む。一見混乱し荒んだような光景でありながら、人々は特に脅威にさらされることなく、思い思いに過ごしているような楽しさもあります。利便性を追求した都市にあるおあつらえ向きの水場などではなく、唐突にほとばしり、この世界にコントロールできない奇妙な豊かさをもたらす水の描写も秀逸。作家の言葉を借りていうと「なんだか悪くはない」――広場なき東京へのカウンター的な姿を見せる、アニメーションの強くフレッシュな手腕を感じました。
(映画祭チーフディレクター 小野朋子)